会長あいさつ
「未来を拓く家庭科教育の実現」に向けて
5月に開催されました第64回理事総会において、加園正子前会長の後任として、会長に就任いたしました髙野正之と申します。本部役員、地方理事の方々と力を合わせ、研究会の運営に全力で取り組んでまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。
家庭科の学びが目指すのは、 生活する側から社会の問題を見つめ、課題を把握して改善や解決を図ることであり、「よりよい生活を創造する」ことです。 本研究会では、1,000名を超える会員の皆様とともに、研究を通して学びを深めています。各県で進めている研究について情報交換ができる、春の理事総会や秋の常任理事会は、とても貴重な機会となっています。このつながりを広げ、強めていきたいと思います。
今回の理事総会では、昨年度の全国大会神奈川大会について、実行委員長の本庄則子理事から報告がありました。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、子供や教員の「学びをとめない」を合い言葉に、継続して研究に取り組んでいただき、学びが深まりました。4年ぶりとなる制限を設けない参集型での大会となりましたが、関係の皆様のご尽力により無事に運営ができました。
11月22日(金)には、全国大会三重大会が開催されます。「ともに生きる生活者の育成をめざして」を研究主題に掲げ、会員数が少ないなか、創意工夫をして準備にあたってくださっております。教員不足、働き方改革が叫ばれるなか、大会運営については、今後見直しを図っていく必要性を感じています。
文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官の熊谷有紀子様からは、
「子供が真剣になったり、笑顔になったりする表情を見られるのは、家庭科のよいところである。」
との講話がありました。これからも、子供の姿を思い浮かべながら、日常の授業実践を大切にし、学び合っていきたいと思います。
「豊かな心と実践力を育み、未来を拓く家庭科教育の実現」に向け、皆様には大変お世話になります。ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
全国小学校家庭科教育研究会
会長 髙野 正之
(練馬区立練馬東小学校 校長)